オリヴィエロ・デ・ファブリティス(指揮)/メキシコ国立芸術院管弦楽団、同合唱団
マリア・カラス(ソプラノ)、マリオ・デル・モナコ(テノール)
オラリア・ドニミケス(メゾ・ソプラノ)、ジュゼッペ・タッデイ(バリトン)
ロベルト・シルヴァ、イグナチオ・ルッフィーノ(バス)、他
録音:1951年7月3日、メキシコ、ベリャス・アルテス劇場(ライヴ)
DOCUMENTS【ドイツ輸入盤】
20世紀最高のソプラノ、マリア・カラスがまだ20代の頃にメキシコシティで歌った「アイーダ」の伝説的ライヴ録音。もともと古いライヴ録音なので音質は良くありませんが、それでも当時のベリャス・アルテス劇場のライヴ録音の中では最も良好といわれており、後のカラスとは一味違うフレッシュな歌声が充分楽しめます。カラスをはじめ一流の歌手たちがビックリするほど熱唱していますが、録音の悪さも気にならないくらいカラスの声が圧倒的に響いてきます。若きカラスの超人的な力と技巧は圧巻で、透き通ったような高音はとにかく凄い。デル・モナコやタッデイといった充実したキャストによる白熱の声の競演ぶりも尋常ではなく、アムネリス役のドニミケスもカラスに負けじと張り切っています。まさに一期一会といえる歴史的な熱演です。なお、対訳は付いておりません。デジパック・ケース。