1~3.リスト/巡礼の年第2年補遺 「ヴェネツィアとナポリ」
第1曲ゴンドラを漕ぐ女 第2曲カンツォーネ 第3曲タランテラ
4.シューマン/アレグロ ロ短調 Op.8
5~7.シューマン/幻想曲 ハ長調 Op.17
小菅優(ピアノ) 録音:2000年
SONY【ドイツ輸入盤】
ドイツやオーストリアを中心に大活躍している日本人ピアニスト、小菅優のリストとシューマン。小菅優は、1993年からヨーロッパで暮らしており、17才の時にドイツのRAMレーベルに録音したいくつかのアルバムは極めて高い評価を得ました。とりわけショパンの「練習曲集」は大ヒットとなりましたが、このリストとシューマンのアルバムもたいへん素晴らしい演奏です。リストは小菅が最も得意としている作曲家の一人で、「超絶技巧練習曲集」のアルバムにより彼女の名は一躍広まりました。「ヴェネツィアとナポリ」は、若い感性がまぶしいほど輝いている美しい演奏です。シューマンは小菅が強い想い入れを持って積極的に取り上げているだけあって、充実した雄弁な演奏です。「幻想曲」も「アレグロ」もまだ10代のピアニストとは思えないほど完璧な技巧と豊かな音楽性を持ち、さすがに評判に違わないすごさ。リストもシューマンも全く破綻のない、憎らしいほどスマートな演奏ぶりです。