フェリックス・メンデルスゾーン(1809-1847):
1-3. ピアノ協奏曲第1番
4-6. ピアノ協奏曲第2番
7-9. ピアノ・ソナタ第1番 ホ長調 Op.6
10. 前奏曲とフーガ第1番 ホ短調/ホ長調
マリー・ペライア(ピアノ)
ネヴィル・マリナー(指揮)/アカデミー・オヴ・セント・マーティン=イン=ザ=フィールズ 録音:1975,1984年
SONY【ヨーロッパ輸入盤】
ヴァイオリン協奏曲は誰もが知っている人気曲なのに、メンデルスゾーンの2つのピアノ協奏曲はあまり聴いたことがないという人が多いのではないでしょうか。録音されることも少ないですが、このペライアとマリナーによる演奏は昔からこの曲の代表盤としてあげられているもの。ペライアのピアノは瑞々しく軽やかで、オーケストラは軽量級で小気味よく、弦を中心とした美しいサウンドが印象的です。確かにヴァイオリン協奏曲ほど強烈なインパクトを与える曲ではありませんが、メンデルスゾーンらしい溌剌とした気持ちいい曲です。ただし、ペライアもマリナーもサラサラに流麗な演奏をするタイプなので、メンデルスゾーンに濃厚なロマンを求める人にはあまり合わないかも知れません。また、ペライアによるピアノ・ソロ作品が面白く、かなり珍しいレパートリーでしょう。