1-3. プーランク(1899-1963)/オーボエ、ファゴットとピアノのための三重奏曲
4-6. サン=サーンス(1835-1921)/ファゴット・ソナタ
7-9. プーランク/オーボエ・ソナタ
10-15. ウィラード・エリオット/15世紀フランスの6つの歌の組曲
ジョン・ディー(オーボエ)、ルチアーノ・マニャニーニ(ファゴット)、カルロ・グランテ(ピアノ)
発売:1995年
ALTARUS【アメリカ輸入盤】
20世紀フランスの作曲家プーランクとサン=サーンスのオシャレなオーボエとファゴットおよびピアノのための作品に、アメリカの作曲家でファゴット奏者としても有名なウィラード・エリオットの「15世紀フランスの6つの歌の組曲」を組み合わせたアルバム。プーランクのやサン=サーンスの作品は、管楽器の名曲として人気のレパートリーですが、エリオットの「15世紀フランスの6つの歌の組曲」はなかなか聴く機会がありません。ウィラード・エリオットはアメリカ・テキサス出身のファゴット奏者で、1964年以来30年以上も一流オーケストラのシカゴ交響楽団の首席奏者として活躍しました。彼は作曲の技術にも秀でており、「管弦楽のためのエレジー」などは広く演奏されています。ファゴット奏者ということもあって室内楽作品も多く、この「15世紀フランスの6つの歌の組曲」は、ミヨーの「プロヴァンス組曲」にインスパイアされた作品。タイトルの通り中世のフランスの歌を用いた素朴で明快な音楽です。
オーボエのジョン・ディーは、1981年からフロリダ・フィルの首席オーボエ奏者を務めているアメリカを代表する奏者。ファゴットのマニャニーニはイタリア出身のファゴット奏者で、やはり現在フロリダ・フィルの首席奏者を務めています。ピアノは超絶技巧の持ち主として有名なカルロ・グランデ。ゴトフスキー編曲のショパンのエチュードを弾いたアルバムで大きな話題になりました。