セルゲイ・プロコフィエフ(1891-1953)：
1-9. バレエ「ロミオとジュリエット」組曲第１番＆第２番 Op.64より
モンターギュー家とキャピュレット家，少女ジュリエット，僧ローレンス，朝の踊り
メヌエット，仮面，ティボルトの死，踊り，ジュリエットの墓の前のロメオ
10-13. 交響曲第１番 ニ長調「古典交響曲」Op.25
14-18. 交響組曲「キージェ中尉」Op.60
ユーリ・シモノフ（指揮）／ロイヤル・フィル
録音：1996年3月、ロンドン、CTSスタジオ 原盤：RPO
ALTO【イギリス輸入盤】
ユーリ・シモノフは、「爆裂系」という表現がぴったり似合ってしまうほど熱い演奏をする指揮者として、コアなクラシック・ファンの間ではすでに有名な存在。しかし、単純な爆演ではなく、きちん整った演奏に熱いパッションを込めているのですからたまりません。「古典交響曲」は古典的な造形の中に隠されたシニカルなリズムや旋律が、変に強調されずとも明瞭に聞き取れるまことに立派な演奏。ミトロプーロス盤と双璧といってもおかしくないほどの名演ぶり。ロイヤル・フィルってこんなに良いオケだったのかと驚くほど出来がよく、特に木管楽器はかなり巧い！「ロメオとジュリ」も個性的な面白い演奏で、今にも止まりそうなスローテンポの「タイボルトの死」はすごい迫力です。「古典交響曲」も「キージェ中尉」もめったにない名演！
