ゲンナジー・ロジェストヴェンスキー（指揮）／ロンドン交響楽団
録音：1988年 ライセンサー：LSO Live Ltd
ALTO【イギリス輸入盤】
ラフマニノフの交響曲といえばこの第２番が最も人気があり、特に第３楽章のドロドロに甘くロマンチックな旋律が堪らないという方も多いことでしょう。優れた演奏もすでにたくさんありますが、このロジェストヴェンスキーの演奏はベストの１つに挙げられてもよい名演。ロシアの指揮者としては例外的に西欧でも活躍し、イギリスでも人気者であったロジェストヴェンスキーらしく、１つ１つがツボにはまった聞かせ上手な演奏です。ロシアの指揮者らしいエネルギー感はさすがですが、ロンドン交響楽団なので金管楽器がうるさく感じられるほど鳴ることはなく、たっぷり分厚い響きがちょうど良いところで収まっています。また、ロマンチックな歌わせ方も下品になる一歩手前で押さえられており、これまた適度に甘く美しい演奏。この曲では時たまもられるカットも無い版を用いているそうで、ゴージャスなラフマニノフの世界をたっぷり味あわせてくれます。オススメです。
