１～４．グローフェ／ミシシッピ組曲(ポール・ホワイトマン楽団初演によるオリジナル版)
５．ガーシュイン(グローフェ編)／セカンド・ラプソディ(世界初録音)
６．グローフェ／サックスとピアノのための「ガロドロのセレナーデ」
７．グローフェ／グランド・キャニオン組曲(ポール・ホワイトマン楽団初演によるオリジナル版/世界初録音)
スティーヴン・リッチマン（指揮）／ハーモニー・アンサンブル・ニューヨーク
アル・ガロドロ(A.Sax)、リンカーン・マヨルガ(P) 録音：2004年
BRIDGE【アメリカ輸入盤】
アメリカ音楽界の大立者、キング・オブ・ジャズといわれたポール・ホワイトマン楽団が初演したオリジナル版によるグローフェとガーシュインの名曲集。「ラプソディ・イン・ブルー」のオリジナル版の録音はすでに世に出ていますが、「セカンド・ラプソディ」はこれが世界初録音となります。
またグローフェの「グランド・キャニオン」や「ミシシッピ」組曲（ウルトラ・クイズで有名な旋律を持つ曲）のオリジナル版も実に興味深い内容です。これまで「グランド・キャニオン」や「ミシシッピ」の演奏といえは、ダイナミックでド派手なオーケストラ・サウンドが売りで、かえってそれがチープなイメージを受ける要因となっていました。しかし、このポール・ホワイトマン楽団初演によるオリジナル版は、ジャズ・バンドの軽くポップな響きとノリの良さが全開で、全く別の曲のように聞こえます。ここまで大衆的でポップな音楽だったのかと目から鱗の落ちる思いがすることでしょう。
これまで例がなかった貴重なバージョンを取り上げ、これほど行き届いた演奏をしてくれたリッチマンは大いに賞賛されるべきでしょう。アメリカ音楽ファンにはたまらない楽しいアルバムです。
