ヴォイチェフ・キラール(1932-):
1-6. Bram Stoker's Dracula(ドラキュラ)
7-12. King of the Last Days(ラスト・デイズ)
13-15. Death and the Maiden(死と乙女)
16. The Beads of One Rosary
17-18. Pearl in the Crown
アントニ・ヴィト(指揮)/ポーランド国立放送交響楽団、クラクフ・フィル合唱団
録音:1997年11月23-26日、ポーランド、カトヴィツェ、フィテルブルク・コンサート・ホール
NAXOS【香港輸入盤】
ヴォイチェフ・キラール(1932-)は、映画音楽の分野では知らない人がいないといってもいいほど有名なポーランドの作曲家。キラールの名は知らずとも、コッポラ監督の映画「ドラキュラ」やポランスキー監督の映画「死と処女」、最近では映画 「戦場のピアニスト」の音楽を作った人といえばお分かりの人も多いでしょう。このアルバムでは、「ドラキュラ」や「ラスト・デイズ」、「死と乙女」のような劇的なサスペンス音楽を収録しており、東欧的な不気味なサウンドはさすがキラールらしいところ。執拗なまでに鳴らし続けるオスティナート・リズム、低音や打楽器を活かした重苦しい響き、呪文のような恐ろしげな合唱など、期待通りのどす黒い音楽は迫力があります。しかし、瞑想的な美しい音楽もキラールの魅力であり、祈りのような弦楽アンサンブルは信仰心の厚さや癒しに満ちています。