ヨハネス・オケゲム(1410-1497):
1-5. ミサ曲「ここに神に召し使える女があります」
6-10. ミサ曲「ミ・ミ」
ザ・サウンド・アンド・フュアリ(音と熱狂)
【ダヴィト・エルラー(カウンターテノール)、ジョン・ポッター(テノール)、コリン・メイソン(バス)、リヒャルト・ヴィストライヒ(バス)】
録音:2010年7月11日、マウエルバッハ
ORF(オーストリア放送協会)【オーストリア輸入盤】
フランドル楽派の大作曲家ヨハネス・オケゲム(1410頃-1497)は、デュファイとジョスカン・デ・プレの間の世代で最も重要な作曲家とされています。オケゲムの生涯についてはまだ不明なことが多いものの、生前から「我等の良き父」と人々から尊敬を得ていたことが分かっています。その証拠に、オケゲムの死は多くの人々を悲観させ、当時の多くの著名な作曲家たちが、哀悼歌をオケゲムに捧げています。
演奏している「ザ・サウンド・アンド・ザ・フュアリ(音と熱狂)」は、オーストリアの気鋭の男声アンサンブル。もともとはトーマス・E・バウアーが「ヴォーカルゾリステン・ラティスボナ」という名で創設した団体ですが、2000年にイギリスのテナー歌手ジョン・ポッターとリチャード・ウィストレイクが中心メンバーに加わって「ザ・サウンド・アンド・ザ・フュアリ」と改称されました。15世紀後半から16世紀初頭にかけてのフランス、フランドル音楽を中心としており、オケゲムやゴンベールやピエール・ド・ラ=リュー、フォーゲ、オルブレヒトなどのアルバムを次々にリリースし、世界的に高い評価を受けています。このオケゲムのアルバムでも、各パート一人という最小限の編成により極めて完成度の高い演奏を繰り広げています。ミサ曲「ミ・ミ」はオケゲムの代表作の一つ。「ミ・ミ」という奇妙な題名は使われている音形によるあだ名です。男声だけでじっくり歌われています。デジパック・ケース。