1. シューベルト/序奏と「しぼめる花」による変奏曲 D.802
2. ジルヒャー/パイジェルロの「ネル・コル・ピウ」による変奏曲
3-5. ベートーヴェン/3つの国のエアー(オーストリアの歌 Op.105-3、スコットランドの歌 Op.105-4、チロルの歌 Op.107-5)
6. ショパン/ロッシーニの「シンデレラ」の主題による変奏曲(遺作)
7. ワルター・ギーゼキング/グリークの主題による変奏曲(アリエッタ Op.12-1)
アンドラーシュ・アドリアン(フルート)、アルフォンス・コンタルスキー(ピアノ)
録音:1991年12月4-6日
TUDOR【スイス輸入盤】
フルートとピアノのための変奏曲ばかりを集めたアルバムで、シューベルトの「しぼめる花による変奏曲」やショパンの「シンデレラの主題による変奏曲」は比較的知られているものの、他はかなり珍しい作品もふくまれています。いずれも有名な主題を基にしているだけあって、旋律はロマンチックで親しみやすく、変奏部分は技巧的で華やか。コンサート・ピースしても魅力的なものばかりです。名ピアニストとして有名なギーゼキングが作曲した「グリークの主題による変奏曲」などはもっと演奏されてもよい佳曲です。
また、フルートに詳しい方ならよく御存知のアンドラーシュ・アドリアンの演奏も抜群。アドリアンは巨匠ニコレやランパルに師事し、パリ国際フルート・コンクールでの優勝をはじめ、世界各地の数々のコンクールで受賞。ストックホルム、ケルン、バーデン・バーデン及びバイエルン放送交響楽団の首席奏者として活躍し、現代最高のフルート奏者の一人と讃えられています。明るい音色とリズムのノリのよさはアドリアンならではです。